東日本大震災被災地の現状
第41回 震災から立ち上がる力を、子どもが自ら培う場
「子どもなのに“震災だから”とじっと我慢していた。みんな“いい子”なのが逆に心配」。あるお母さんの言葉です。狭くて十分な勉強場所がない仮設住宅、自由に部活ができない校庭、下校時間が決まっているスクールバス通学など、子ども […]
第40回 心と福祉と教育の専門家が学校を外側からサポート
震災で環境が大きく変わった子どもたちに、もうじき6度目の春が来ます。被災地では復興公営住宅の建設が進み、まちづくりも盛んです。しかしそれはあくまで“復興途上”の風景です。 「宮城県内にはいまなお仮設住宅から通学する児童生 […]
第39回 地道な測定と情報提供で風評被害を乗り越える
「山菜などが100Bq/kg(※)を超えれば、それは農家にとって実害。しかし100Bq/kgを超えない農産物まで不安視される、いわゆる風評被害には、実害以上に頭を悩ませました」。丸森町で農産物直売所を営む八島哲郎さんは原 […]
第38回 新商店街にまちの盛衰がかかっている
「新商店街にまちの盛衰がかかっている。絶対成功させなければならない」。(株)南三陸まちづくり未来の三浦洋昭さんはそう決意を口にします。 2017年春、南三陸町のかさ上げした市街地に「南三陸さんさん商店街」(志津川)と「伊 […]
第37回 在宅被災者ひとり一人の復興が果たされるまで
22号で、壊れたままの家に我慢して住み続ける「在宅被災者」についてお伝えしました。それから1年。状況はほとんど変わっていません。Kさん(石巻市)の家は雨漏りがひどく、使える部屋は2部屋だけ。「家族3人分の布団を敷けないか […]
第35回 ~ひとの復興⑤~ 被災した人たちとともに地域をつくり上げていくボランティア
被災地でのボランティアはいま過渡期にあります。 宮城県内の「災害ボランティアセンター」(各社会福祉協議会)は昨年すべて閉所し、それぞれ復興支援ボランティアセンターに役目を移行しました。NPO等も復興の進展に伴って地元への […]
第34回 ~ひとの復興④~ 被災者であり支援者でもある被災自治体職員の心のケア
災害で住民支援の「公助」を担うのは自治体の行政職員です。東日本大震災でも、職員は自身が被災するなか住民の避難生活のために不眠不休で働きました。直後の混乱を乗り越えた後は復旧復興に伴う業務に忙殺される日々が続きました。 被 […]
第33回 ~ひとの復興③~ 心配なのは次のステップが見えない人たち
復興公営住宅の整備にともない仮設住宅の入居者は目に見えて減少しています。石巻市は入居率が3割を下回りそうな仮設団地から集約化の方針を立てました。しかし4月現在具体的な計画を住民に示すまでには至っていません。 「石巻市には […]
第32回 ~ひとの復興②~ いまの暮らしと帰郷の思い
「働く場所や家族の事情も考えて、こちら(避難先)に移住することに決めたの」「災害公営住宅ができていないので、まだ戻れない」。宮城県外へ避難した被災者の声です。 宮城県から他県への避難者はピーク時の9,206人から5,81 […]
第31回 ~ひとの復興~ 福島から仙台へ、そしていま
仙台に避難して来て4年以上経つひと、最近避難してきたばかりのひと、月の半分は福島、半分は仙台で暮らすひと、夫の転勤で引越ししてきたひと。「ふくしまママの会きびたん‘S」は、避難や転勤のため福島県から仙台市に転入してきた母 […]