生協商品Q&A

りんご

質問:1.リンゴの表面のべたつきはワックスがけですか?
答え:リンゴは果実の表皮からロウ物質(ワックス)を分泌します。これは、果実の内部に水を通さないようにしたり、果皮を保護するためです。ロウ物質が作り出されると果実の表面は白い粉がかかったように見えます。
リンゴの果実の主成分は、水分と糖質で、その他の脂質などの含量はわずかです。しかし、わずかであっても果実の成熟が進むと種々の脂肪酸の含量が増加してきます。リノ―ル酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸の含量も次第に増加して、そのうちに果皮表面に溶出してきます。これらの不飽和脂肪酸は常温でも液状です。そして、これらの不飽和脂肪酸が果実の表面に溶出すると、ロウ物質を溶かして、表面がヌルヌル、ベタベタしたような状態となります。このようなベタつきは果実が完熟に近いしるしです。表面のベタつきは、品種による違いがあり、ベタつきやすい品種は、紅玉、千秋、ジョナゴ―ルドなどです。つまり、リンゴの表面の白い粉やベタつきは、リンゴ自身が作り出すものであり、害はありません。リンゴでは果皮に人工的にワックスをかけたり、油を塗るようなことはありません。
質問:2.リンゴの蜜入りはどうしてできるの?
答え: 蜜というのは、種のある中心部分が半透明になっていることで、リンゴや梨などの果実に見られます。これはソルビトールと呼ばれる、ブドウ糖によく似た構造の糖アルコールが果実に蓄積するために起こります。果樹では、光合成によって糖類が葉で作り出され、これが果実に運ばれることによって果実が生育肥大していきます。リンゴや梨などのバラ科の果実では、糖類は、葉から果実へとソルビトールの形で運ばれます。リンゴでは、果実が未熟な時には、果実に運び込まれたソルビトールはただちに酵素の作用によってブドウ糖や果糖に変えられ、果実に貯えられていきます。ところが果実が完熟すると、酵素の働きが弱くなり、ソルビトールは吸湿性が高いために、果実に水が貯まるようになります。こうして、水分が多くて、そこにソルビトールが溶け込んだ、甘味の強い蜜入り果実ができあがります。
質問:3.リンゴが春でもおいしいのはなぜ?
答え: リンゴは、小規模な生産・出荷は四国や九州などを含めて全国各地で行なわれていますが、主要産地は青森県、長野県、山形県、岩手県、福島県などです。これらの五県でリンゴの出荷量の九割近くが占められます。リンゴの栽培適地は寒冷地といえます。
大都市の消費地には九月から出回り、十月と十一月に流通量がピークとなります。年末から一月には流通量が減りますが、その後再び増え、三月に小さなピークを迎え、再び減っていき、七月と八月には流通量は最低になります。リンゴは、一年中出回っていますが、十月頃が流通量が最大になる旬の時期と言えるでしょう。秋に収穫されるリンゴを一年中食することができるのは、CA(Controlled Atmosphere)貯蔵されているためです。低温の冷蔵庫内の空気の炭酸ガスと酸素の量を調節して、収穫されたリンゴは休眠状態で保存されています。
質問:4.「有袋ふじりんご」切った時に果肉が茶色に変色しているのが何度かありました。味には問題ありませんでしたが、あまりいい気がしません。茶色に変色している訳が知りたいです。
答え:現物がなく正確なお答えができませんが、収穫から数ヶ月の冷蔵庫貯蔵をしたリンゴの中には、「内部褐変」が発生することがあります。通称「ブク」とも呼ばれます。特に熟度、甘味の強いものを長期保存されると、このような変色が多くなります。当然、味にも異常が出てくることから、今回のクレームを推察いたします。6月以降出荷の貯蔵リンゴには、光センサーによる検品、品質の点検など実施していますが、今後ともよりよい商品のお届けに努めて参ります。
質問:5.「有袋ふじりんご」を届いたその日に切ったところ、茶色に変色していました。
答え: 原因としましては、俗に「蜜腐れ」と呼ばれる症状です。果芯周辺の「蜜」は、通常12月後半過ぎると芯部から果肉全体に散ってきれいな果肉となりますが、密腐れりんごは産地での保管状況や天候、個体差等に左右され、シーズン終了時期に発生しやすい状況です。冷暗所での保管と選果時での抜き取り検品を行っていますが、今回除去しきれずに出荷されたものと思われます。今後の対策として、抜き取り検品の強化を作業員に指導し、再発防止に努めて参ります。外見での判別が困難なため、万が一変色がありました場合、配達の担当者にお申し出下さい。交換等の対応をさせていただきます。
質問:6.「産直つがるりんご(紅玉)」9ヶのうち3ヶは皮がやわらかく切ってみたら中が茶色になっていて食べられませんでした。どうしてでしょうか?
答え:大変申し訳ございませんでした。クレーム品は完熟したリンゴだと思われます。完熟リンゴはリンゴの種の部分から早く変色することが見受けられます。今後の対策として、リンゴの腐敗は芯の部分に出ますが、選別段階(外観検査)ではわからないことから、完熟リンゴを早く出荷することが現時点で出来る対応策です。このようなリンゴがございましたら、すぐに生協(コープベル:0120-307052)までご連絡下さい。交換対応等させていただきます。
質問:7.「産直ながのりんご(サンふじ2.5kg)」にじく割れのものが3個あり、全体的に色が悪くほとんどが赤色のついていないものばかり。とても完熟物とはいえませんでした。外見は悪くないのに切って見るとがっぽり穴が開いたじく割れでした。
答え:じく割れ(ツル割れ)による果実の中の空洞化ですが、フジりんごの特性として発生しやすい品種です。理由として、生育中の土壌水分の急激な変化と急激な玉の肥大により果皮がついていけず、ツル割れ、空洞果になってしまいます。信州産直組合のツル割れ果の出荷基準ではツル割れは中心より片側10ミリ以内なら出荷しております。出荷理由はツル割れ、空洞果は果肉が完熟していて美味しいリンゴだからです。外観上(果皮)の赤色のついていないリンゴですが、無袋リンゴのため黄色を帯びた色になりやすくなります。市販品と違い、外観に捉われない美味しくて安全なリンゴ作りを心掛けております。
質問:8.9月15日に届いた産直つがるりんごの未希ライフですが・・・。10月6日に食べようとしたら、腐ってボヨボヨになっていました。やっぱり10日もたったら腐るんですかねぇ???
答え:「未希ライフ」は9月上旬が熟期の収穫期間の短い品種のりんごで、普通、冷蔵状態で約1ヶ月貯蔵可能とされています。今回の場合、常温での保存をされていたために腐ったのではないかと推察いたします(保管状態については推測にはなりますが)。次年度からは、商品案内上で未希ライフの保存方法についての情報を記載し、組合員さんが美味しく食べていただけれる情報を記載していけれるように努めてまいりたいと思いますので何とぞよろしくお願いします。
質問:9.産直つがるリンゴを切ったら黒くなっています。食べれませんでした。これはどうしてですか?。
答え:クレーム品の画像を生産者に送り、原因を尋ねたところ、りんごの花の開花時期に低温などの環境下で発生した生理障害が原因と判明しました。生理障害になったりんごは開花時期及び結実してからも外観では判別しにくく、抜本的な対策がないのが実情です。栽培初期時の気温の変化に今まで以上に注意を払うこと、また、出荷時の抜き取り検査の頻度を上げるなどの対策をとっていただくよう生産者に申し入れをいたしました。

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